その夜、家族みんなでいつものように食事をしていると母は僕に「残しちゃだめよ。きれいに食べなさい。味噌汁もちゃんと飲むのよ。」となぜかうるさく注意してきます。
いつもそんなことを言わないので僕は内心『薬でも混ぜてあるのかなぁ?まさかね。』と思っていました。
その次の日のことです。弟と妹が今日は家にいるとのことだったので「みんなで映画でも見ようか!」と誘い、ビデオを借りてきて鑑賞することにしました。
そして映画が始まってしばらくたってからのことです。頭が割れるように痛くなりました。
最初のうちはすぐ治るだろうと思っていたのですが、1時間がたち2に時間がたっても痛みが取れないのです。いたたまれない不安感に襲われました。弟も妹も「大丈夫?救急車呼ぶ?」と心配してくれました。
そうこうしているうちに父親が仕事が終わって帰ってきました。
のたうちまわる僕に「H病院の救急センターへ行こう!すぐ車に乗れ!」やはり、父親というのは頼りになります。
父と二人で病院へ向かいました。車の中で父は「ごめんな。実は心療内科の先生に言われて昨日晩御飯に薬が混ぜてあったんだ。たぶん副作用だよ。」と言うのです。
僕の予感は的中していました。
『あの偉そうなやぶ医者め!』そう思いましたが、父と母を責める気持ちにはなりませんでした。そうこう思っているうちにH病院の救急センターへ到着しました。
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